Profile プロフィール


秋場 敬浩 - AKIBA Takahiro

 秋場敬浩は、非凡なるヴィルトゥオジティ、響きの多彩さ、素晴らしい自己抑制力、良質な趣向と芸術性といった、コンサート・ピアニストに要求される資質を幅広く有している。彼は常に作曲者の意図へと浸透すべく努めており、作品の構想に対するコンセプトを構築しつつ、独自の精彩あるインタープリテーションを探求し、見出しているのである。  

ヴィクトル・ブーニン
ピアニスト(サムイル・フェインベルク最晩年の高弟)
ロシア功労芸術家


秋場敬浩は、最も才能ある、他に類を見ぬピアニストの一人であり、かつて我がクラスに学んだ一人である。ロシア音楽に対する彼の特別な愛と理解は常に驚くべきものであり、それは他世界の文化の表現者においては稀に遭遇するものなのである。 それにしても、その天性の様式的感覚と、難知らずなヴィルトゥオージティは、あらゆる時代のあらゆる民族の音楽における興味深い演奏家として成功する可能性を彼にもたらしている。 彼は今や既に成熟した名匠であるが、その更なる成功を祈念したい。
 

ミハイル・オレーネフ
ピアニスト
ロシア国立チャイコフスキー記念モスクワ音楽院教授、ロシア連邦芸術功労者


秋場敬浩氏の演奏の繊細さには驚かされます。彼のコミタスの解釈が、アルメニア音楽の豊かな伝統と文化を正統的に捉えていることに、私は感銘を受けるのです。
 

アラクス・マンスリアン
オペラ歌手
スペンディアリアン記念アルメニア国立歌劇場、オペラ・オーストラリア元専属歌手
コミタス記念アルメニア国立イェレヴァン音楽院名誉教授



秋場のピアニズムも凄まじい。テクニックの超絶さ以上に解釈力が冴えておりヴァイオリンとの対応とバランス感覚が図抜けている。こうしたピアニストは日本に、否、世界に何人いるだろうか?(音楽の友 2020年2月号)
 

斎藤弘美
作曲家、音楽評論家


9歳よりピアノを始め、峯村操氏に師事。東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻で西川秀人氏に師事し、同専攻を首席で卒業。在学中にアリアドネ・ムジカ賞(伊達メモリアル基金)、安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞受賞。その後、同大学院音楽研究科に進み、渡邊健二教授に師事。2015年に博士後期課程修了。サムイール・フェーインベルクを研究テーマとしたリサイタルおよび学術論文によって博士号(音楽)取得。また、大学院在籍中よりロシアに渡り、国立チャイコフスキー記念モスクワ音楽院に留学。ミハイル・オレーネフ教授の薫陶を受け、2011年に国家ディプロマを得て同音楽院研究科修了。このほか、モスクワにてヴィクトル・ブーニン氏に、イェレヴァン(アルメニア)にてアナヒート・ネルセシアン女史に学ぶ。

東京のオペラの森2008(東京・春・音楽祭)、フェーインベルク生誕120年記念ピアノ音楽祭(モスクワ/2010年)、エイヴェレ・ピアノ音楽祭(エストニア/2016年)、軽井沢国際音楽祭(2017年、2018年)、コミタス国際音楽祭(アルメニア/2016年、2019年)、ゲオルギ・サラジャン生誕100年記念音楽祭(アルメニア/2019年)などに出演。2015年5月にはアルメニア共和国政府(旧ディアスポラ省)の招聘により、大統領夫人をはじめとした政府関係者、著名文化人等の臨席を得てコミタス記念室内楽会館(イェレヴァン)においてリサイタルを行う。同年9月、「アルメニア音楽芸術への貢献」に対し、アルメニア共和国政府より表彰を受ける。このほか、日本各地、ロシア、アルメニア、エストニアなどでソロ、室内楽、オーケストラとの共演を行い、アルメニアが生んだ不世出のソプラノ歌手アラクス・マンスリアン女史(元アルメニア国立オペラ・バレエ劇場、オペラ・オーストラリア専属歌手)が最も信頼を寄せる共演者の一人として共演を重ねたほか、カレン・シャーガルジャン(Vn)、ドミトリー・フェイギン(Vc)、横川晴児(Cl)、漆原啓子(Vn)、小林美恵(Vn)、佐藤久成(Vn)、コミタス弦楽四重奏団などといった国内外第一線で活躍する演奏家たちと度々共演。

2017年に東京藝術大学創立130周年を記念してスタートしたプロジェクト「戦没学生のメッセージ」(東京音楽学校に学んだ戦没音楽学生の作曲作品のアーカイヴ化、コンサートやシンポジウムを含むプロジェクト)の第1回演奏会(2017年7月30日、東京藝術大学奏楽堂)において、故・草川宏氏の《ピアノ・ソナタ第1番》を初演。その演奏模様とインタヴューがJNNドキュメンタリー「ザ・フォーカス」(TBS)において放映され、話題となった。また、草川のソナタを含むこの演奏会の演目を全収録したライヴ盤「戦没学生のメッセージ~戦争に散った若き音楽学徒たち」がDisc Classicaよりリリースされ、好評を博す。

教育活動にも積極的に取り組み、これまでに、アルメニア文化教育支援基金、PLMF音楽財団(エストニア)などの招聘を受け、アルメニア国立コミタス記念イェレヴァン音楽院、アルメニア国立チャイコフスキー記念特別中等音楽学校、エイヴェレ夏季ピアノ・スクール(エストニア)などでマスタークラスを行った。東京藝術大学音楽学部非常勤講師を経て、現在、愛知県立芸術大学音楽学部、桜美林大学芸術文化学群非常勤講師。フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ基金日本支部理事。

Born in Yokohama, Japan, started his formal musical study at the age of 9, with prof. Misao Minemura. In 2003-07, Akiba studied with Hideto Nishikawa at the faculty of music of the Tokyo University of the Arts (TUA) and graduated from the university with the top honors and 4 special prizes. In 2007-09, he continued his studies in the postgraduate course of TUA with prof. Kenji Watanabe and received doctoral degree (D.M.A.) in 2015. He has repeatedly participated in the master classes of Vladimir Tropp (‘2003-08) and Victor Merzhanov (2004-05).

In 2009-2011, he improved his skilles at the Moscow P. I. Tchaikovsky Conservatory under prof. Mikhail Olenev.

In 2015, Akiba was honorably awarded by the ministry of diaspora of Armenia on his dedication to Armenian music arts.

He has held recitals and performed with orchestras in Japan, Russia and Estonia. And also, he has given concerts at several international music festivals, including Tokyo Opera-Nomori Festival 2008 (Artistic director: Seiji Ozawa), Karuizawa International Music Festival (2017, 2018, Japan / Artistic director: Seiji Yokokawa), Eivere Piano Festival (2016, Estonia / Artistic director: Izumi Tateno) and Komitas International Conference-Festival (2016, 2019, Armenia / Artistic director Mhel Navoyan). He has held recitals and performed with orchestras in Japan, Russia, Estonia and Armenia. He has also has appeared with such famous soloists as Arax Mansourian (soprano), Karen Shakhgaldyan (violin), Dmitry Feygin (cello), Seiji Yokokawa (clarinet), Mie Kobayashi (violin), Hisaya Sato (violin), the Komitas Quartet and etc..

Through his numerous activities, he has been gaining a reputation for his inspired balance between energy and lyricism, especially in the works of Russian composers. His repertoire also includes works by Armenian composers.
Currently, he is teaching as a lecturer of Aichi University of the Arts and J. F. Oberlin University, Tokyo.